「悪徳学園」…ウルフガイの原点と言った感じで楽しめた。この作品で、犬神明がはっきりとグリム童話の「赤ずきん」を批判しているのが新鮮な感じだった。
「魔女の標的」…魔物の女教師と言った、いかにも怖そうな感じで、また美人教師といういかにもありがちな設定で、全くありがちな感じだったが、最後で主人公がほとんど破滅したまま終わってしまうような感じが不思議な感じがした。
「ママの性教育(セクササイズ)」…うわぁ、と言った感じだ。息子に自慰を教える美人で若い母親って、かなりやばいなぁと思いつつ。母親が言っている、正しい性教育を息子に教える意味ってのもちょっと納得できるような気がする。
「夢のふたつの顔」…平凡な日々と戦争の日々のどっちが夢かわからない。結局どういうおちが来るのかなとか思っていると、どっちも現実だったという、一人の人間にはとうてい絶えられない事実におわった所が怖い感じがした。
「赤ん暴君」…やっぱり赤ん坊は無敵、という感じを再認識させられた。あと手紙形式で最後に手紙が消滅してしまう所がトリッキーで良かった。
「美女の青い影」…古い洋館に引っ越してきた美女が、よくわからん生き物で、と言う感じの話には最初から最後までずっと神秘的な感じを受け続けた。
「転生」…本当に何気ない、平凡な感じの、状況から一気に幻想的な話に突入して、結局宇宙船にはたどり着けずに終わってしまう。宇宙船が出てこなくて、そういう宇宙船の描写がなかったのは妙にしっくりきて良かったと思う。でも最後には思いっきり愛で終わってしまうのか、という感じだった。