女子高校生が、いきなりやくざのボスになるという奇想天外な発想はなかなか独創的で面白かった。非常に読みやすい小説だったのは言うまでもないだろう。赤川次郎らしいユーモラスな作品で、すいすいと読み進められた。<太っちょ>という本格的なお医者さんごっこをするという親父は悪趣味ではあるがどこかにくめない感じがした。悪役の割にはお茶目な感じがしたのは僕だけだろうか。最後の泉が機関銃をぶっ放すシーンが爽快だった。