この話に出てくる主人公のセシルの考えていることが、アンヌの影響で揺れていって結局何を考えていたのか分からなくなってしまっている。そんな少女の、複雑な感じの心情の変化が描かれていた。それを読み進めて、「そんなものだろうな、人の考えって」と感じ妙に納得して、この小説の少女の迷いの様な行為を、自然に受け止めていた。しかし、セシルのやってる事って結構ひどいことが多いなぁとも感じた。それと気になったことに、なんだか訳が直訳っぽくて読みにくいなぁと感じた。しかし、それが気になったのは前半だけで、後半はサクサクと読み進めていて気にはならなかった。