童話集は初めて読んだと思う。23本の様々な童話があった。この集全体の感想としては、惨めや素直なものが幸福になっていく話が多かったなぁという感想と、ずるい者が幸福になる話も結構あったなぁ、という相反する感じの物が共存しているという感じがした。後はやはりというか訳の解らない話も多かった。その中でも、僕のお気に入りは「三人の怠け者」だろうか。何故こんな話なのかも解らないし、登場人物が何考えているかも解らない。三人目の「首をしめてもらったほうがいい」と言う王子も変だが、それを認める王様も変。でもこの話の、短さと気違いさが僕はとっても好きだ。