この巻では、フェルハーン大神殿から第二の神殿に移動する準備とその移動の始まりが描かれていたわけだが、このペースでいって次の巻で本当に完結するのだろうかといった作者だけがすればいいような不安を抱いてしまった。
 この話の中で愛の様々な形に関して述べられていた。愛の美しい面と醜い意面と表現されていた。そしてアクディス・レヴィは美しい面を追求しようとしていた。僕はどうなのだろうかと考えてみた。考えずに結論を出すと美しい面を追求すると言ってしまうだろう。しかし考えてみると、どちらを追求しようとしているのか解らなくなってしまう。物語がクライマックスに向かう中の登場人物達の心の中を読んでいる合間にこんな事を考えてみた。