この本を読んでみてのとりあえずの感想といえば、演劇が見たくなったということだろう。帯に「またあの名作が見たくなる」と書いてあるが、井上ひさしの演劇といえば、「十一ぴきのネコ」しか見たことがない。見たことのある演劇の場合と見たことのない演劇の場合のエッセイではやっぱり読んでいてかなり違う感じがした。しかしこの本の作りは、公演パンフの文章などが大半なので、明確に「その演劇見たい」という気持ちがとっても溢れた。井上ひさしの演劇そんなに見ていない僕にこの本が楽しめるかどうか不安もあったけど、十分楽しめた。実際にこの本でふれられている演劇を見に行くのは難しいかも知れないけど、図書館とかで台本があったら借りて来ようと思う。