クリスマスの物語、三巻目の短編作品「笹の葉ラプソディ」がしっかりと複線になっているストーリー。タイトルのとおり涼宮ハルヒが消失している世界に、主人公キョンが迷い込む。主人公が迷い込む世界は元の世界と異なる世界なのだが、実は「まとも」な世界。宇宙人、未来人、超能力者は居ない世界。
 1巻目の涼宮ハルヒが現実世間が面白く無く嫌だと思っていたのに対して、こちらは別の理由で現実世界が嫌だと思っている登場人物が絡んでくる。
 このシリーズは、2、3巻目を読んで、1話完結的なエピソードが続くのかと思っていたのだが、この4巻目で展開が出てくる。登場人物の感情がはっきりと変わってきていることが描かれている。現段階で8巻目くらいでているようなので、もう少しこのシリーズを読んでみようかと思う。