WEBデザインのユーザビリティについては断片的な知識はあるものの、体系的に書籍などで学んだことは無かったのでこの本を手にとって読んでみた。この本を読んでみて、は体系的というよりも、たくさんのコツが紹介されているという印象を持った。
 具体的な内容には、WEBサイトの目的を明確にすることやクライアント(Webサイト作成の発注者)とユーザ(サイトの訪問者)は異なるということを意識する重要性、コンテンツのレイアウトや配色の注意点、フレーム利用の注意点、Webページの表示速度に対する配慮などが含まれている。配色やレイアウトなどについては、今までは経験則で作ってきたので、新たな知識を得ることができた。これら以外の点で特に興味深かった点は、ユーザビリティテストの実施方法の項目。年齢や性別など想定ユーザに近い外部の人に、実際に操作を行ってもらいわかりにくかった点などをコメントしてもらうテスト方法ということはすぐに想像できる。実際に操作をしてもらう前にリラックスしてもらうことが重要であったり、コメントは後でまとめて聞くのではなくその場で聞く方がよいという点などは実際のWEBデザインの現場を知る人だから、わかる点なのだろうなと感じた。