書店のビジネス書のコーナーでよく見かける業界地図の本の一つ。一度は一通り読んでおいた方がよいのかな、と以前から思っていたので、購入して読んでみた。正直なところどの業界地図本でも良かったのだが、この本は文庫で値段も安いという理由で選択した。
 全部読んでみた感想はというと、大まかすぎて良くわからないというところだろうか。250ページ足らずの本に、流通・運輸・外食・エネルギー・食品飲料・建設住宅・通信・情報・サービス・金融・製造の業界のことが詰め込まれている。それぞれの業界の説明があまりにも端的で大まかにもとらえることができなかったのではないかと思う。この本は、どのような業界にどのようなプレーヤ(企業)が存在しているかを知ると言うくらいの気持ちで読んだ方が良いのではないかと思った。自分が理解すべき業界については情報が全く足りず、加えてその業界の本を読まなければならないと思う。
 ページ数が限られていると言うことが最大の原因だと思うが、この本では、主語が省略されていたり、主語に対する修飾が多すぎたり、一文が長すぎたりして、理解しにくい文章が多かったと言う印象を受けた。