MBA(Master of Business Administration、経営管理学修士)の基礎知識を一冊の本に凝縮したというような感じ。経営戦略、マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、人・組織、IT、ゲーム理論・交渉術のテーマで整理されている。本の内容自体は、テーマ毎に延々と解説されているだけで、退屈といえば退屈な本。広く浅い感じの内容。
 今までそれなりの数の経営学の本を読んできたと思うけれど、時々、このような全体的に概観した本を読んでみると自分が特に弱い分野というのが明らかになる。経営戦略、人・組織などは比較的知っていることが多かったが、交渉術となると結構知らない内容が多い(囚人のジレンマくらい有名なものは知っているとしても)。交渉術という分野は中小企業診断士や経営学検定ではあまり扱われていない分野でもあり、あまり日本では一般的では無いのかも知れないが、この本でそ知識を読んでみて、ビジネスの世界で有効に応用できるかもしれないな、と感じた。