経営学検定試験の公式テキスト。初級試験向けの一冊ということで、経営学の概要をざっと説明している。教科書らしい記述で、概要をさらりと説明している、決して読んでいて面白いものではない。また、基本といいながら、わかりやすい記述がなされているとも言えない。経営学の入門として読むよりも、いろいろな本で経営学を学んでいる人が知識を整理するために読む本ととらえた方が良いと思う。
 本書は、経営理論、企業論、経営戦略、経営管理、経営基本機能、経営環境で構成されている。私は今まで、中小企業診断士の入門書をはじめ、いろいろな経営学の本を読んできたので、知識の整理という意味で役立ったと思う。特に、経営理論の章でふれられていた、テイラー、フォードシステムなどは経営の話になると度々話題にあがるテーマなので、ビジネスにおける会話をするためにも知っておく必要があり、知識の再整理ができたことは有意義だった。