しばらく前からお笑いブームなんだけど、
お笑いって年々シュールになってるなって感じがする。
ところで、シュールって言葉、結構みんなわからずに使っているみたい。


シュールレアリスムって、もともと、英国の産業革命の時代にできた言葉で、
工場の煙突から吹き上がる黒煙、車のどす黒い排気ガスといったような
常識の感覚で汚いものを、美しいと表現したことから始まった。
つまり、従来の一般的な感覚とは異なる感覚のことをシュールと表現する。


ということで、シュールなお笑いの意味を定義すると、以下のようになる。
「従来の一般的な感覚では面白くないことを、面白いと感じさせるお笑いのこと」


要するに、最近のお笑いは「面白くない」ということ。
もちろん、これは従来の一般的な感覚での話。
新しい感覚の持ち主はこれを面白いと感じるはず。
そして、それを感じさせることができるお笑い芸人が新時代を切り開く。


「面白くないもの」を面白くする。それは、ひょっとして、
他人と同じ人生でも、他人より楽しんで生きていくことができる技術なのかもしれない。
そんなことを上手くできれば、今と何も変わらなくても
もっと、時間を楽しむことができるのかもね。