物流というと、宅配便のような身近なもののイメージはあったが、この本を読んでみて物流業界の幅広さが見えてきたように思う。また他の業界と同じように、物流業界の中でも相互進出が行われており、名前を良く聞く会社の本業が何かを知ることができた。日本通運の通運とは鉄道貨物、日本郵船の船舶貨物、ヤマト運輸はトラックによる陸運。やはり、もともと抱いていたイメージ通りトラックによる物流が多いということが分かったが、船舶・鉄道の物流も環境面から見直されていることも改めて知ることができた。また、営業用トラックによる事故の問題等の課題が多い事も改めて認識することができた。
 今まで物流業界について学んだことは無かったので、内容はとても新鮮で、初めて知ることも多くかった。特にSCMについては、今まで分かっていたようで分かっていなかった。SCMというのはサプライチェーンなので、供給者同士の繋がりを管理する事で、一企業の中で物流効率化することをSCMとは呼ばないということ(一企業のなかで物流を効率化する事はロジスティックスとしか呼べない)を知ることができた。