この本は古本屋で安かったので買ってきたが、結構楽しめた。平井和正の本は結構読んできただけに、平井和正らしい作品だなぁという感じだろうか。この本は平井和正の書いた小説としては古い方だと思うが、やはりこの頃の方が最近よりもえぐい感じのつくりだ。ウルフガイもそうだが平井和正の作品はどうしてこんなにえぐい感じなのだろうか、しかし割と読みやすかったりするのも平井和正なんだろう。
 しかし古い本だけあって、東西冷戦などが舞台になっている。そして読んでいる自分もそれにつられて、古い景色の日本を想像してしまう。まだ3分の1しか読んでいない訳なので何も感想を書けないが、3巻という短さで終わる平井和正の作品というのもなんだか不思議な気がして続きが楽しみだ。