下巻へと進んだが、今日この本を図書館に返さなければいけなかったのであわただしく読んでしまった。上巻の時にも書いたと思うけど、日本からみたのではない、イギリスからみた世界史という物は少し異質な感じがしたが、世界史という物を冷静にみるために、本当に客観的にみていくためにはこのような方面からの本を読むべきだったし、この機会にこれを読むことができて良かった。
 ところでないように関してだが、本編(第二版)の方では第二次大戦中のまっただ中までであって、非常に絶望的な見解が述べられている。しかしそれは付録(第三版)の追加部分では、そんなに悲観的な物にはなっていない。二版の部分と三版の部分がこのように分けられていると、ウェルズの居た時代のウェルズの声の移り変わりがよくわかった。第二版の時には誰が日本に原子爆弾が落とされると予想しただろうか、また誰が国際連合という国際連盟のようなあまりに陳腐な国際組織にとって変わる物が生まれると予想しただろうか。そう考えてみるとこれからの世の中良くも悪くも、どうなるのかわからないのではないだろうか。そんなことを考えてみるとまだまだこれからも世の中を見つめ生きて行こうと思う。