結構読んでいる間中、話が分からなかった。難しいなあと言う感じで読み進めていたが、読み終わってみるとなんて事はない、ストリックランド以外の登場人物が一定ではなく、その上話も一貫しているものではない。それじゃあ話が分からないのも当然で、エピソード集みたいなものと把握して読んで置けば良かったんだなと言う感じだろうか。しかしストリックランドという画家が出てくるが、これが小説の中の登場人物なので彼の絵を見ることが出来ない。読んでいて残念というか、興味を引いた部分はそれだろうか。後はいろんな話があったなぁと言う感じがしたと言うぐらいで特に感じたことはなかった。それにしても何故「月と六ペンス」というタイトルはなのかは、最後まで分からなかった。解説には「芸術的想像情熱と世俗的因襲を現しているらしい」とあるが、「そうなのかなあ」という感じしかしなかった。