るり子のシーンといい、コスギのシーンといい、性的な描写が多いように感じた巻だった。円がそんなに性的なシーンに触れていると、読み手はあまり主人公に好印象をもてなくなってしまうのではないかと思った。作者は円を、いい奴と描きたいように思えるのに。
 この間の展開は、円の新ファミリー構築の第一歩といったところだが、伊福部やコスギはともかく、小雪と蛍というやっかいな二人が残っている。この二人に円がどのようにアプローチしていくか、次の巻が楽しみだ。