と、過激なタイトルをつけてみました。


今回は、年配の方と
我々くらいの年代(アラサーとかアラフォー)の人間が、
議論をしている時に
話がかみ合っていないことが多いことについて考えてみたいと思います。


話がかみ合っていない原因には様々なものがあると思うのですが、
その原因の一つに、
年配の方が事実と意見を混同して、
話をしてしまっていることがあるのではないかと考えています。


年配の方と議論をしている時に、
年配(または目上)の人から目下の人間に対しては、
「決めつけ」でものを言うことが多いように思います。
その「決めつけ」が、
観察した事実と自分の意見(信条と言ってもいいかもしれません)を
混同してしまっているのではないかと、僕は思うのです。


例えば、年配の方が、
「この仕事でミスをする奴は、注意力が不足している奴が多い」
ということを経験的に知っていたとします。
そして、自分の部下(目下の人間)がその仕事を失敗したとします。


ここで言える事実は2つです。
・部下がその仕事に失敗した
・その仕事でミスをするひとは注意力が不足している奴が多い
ここから導出される意見は次のようになるでしょう。
・その部下は注意力が不足しているのではないか。


そこで、目上の人間はこう言う訳です。
「おまえは不注意だ」


部下の方は、手順書が無いからミスをしてしまったと思って、
手順書を作っていたりとすると、全く話はかみ合わないでしょう。


ここで重要なことは、
「おまえは不注意だ」は、
観察した事実ではなく、
自分の経験にてらして考えた時に注意力が不足している可能性が高いという、
目上の人の意見でしか無いと言うことです。


経験的にそのような事が多かったということが、
いつの間にかそれが事実であるかのように錯覚してしまっているのか。
それとも、文脈から
意見なのか事実なのかは、読み取れるものとして発言しているのか。


よく分かりませんが、
観察した事実ではないことを、事実のように言ってしまうと、
「あの人は嘘ばかり言う人だ」
というレッテルを貼られてしまう可能性だってあります。


議論をする時に、
「事実と意見を明確に分ける」という基本ができていない若い人は多いです。
が、同時に年配の方も、豊富な経験が邪魔をして、
「事実と意見を明確に分ける」という基本を忘れてしまっている人が
多いのではないかと思うのです。


話がかみ合わない時、
「事実と意見を明確に分ける」という基本ができているかどうか、
少し立ち止まって考えていただければと思います。