日本の企業は、
ビジネスの成果を個人ではなくチームのものと考え、
米国などの企業は、
ビジネスの成果を個人の成果として認めていく。


なんてことが、昔から言われている。


このことで、優秀な人材は、
日本の企業では成果を認められないので、
外資系に転職してしまうなどと言うことが言われたりもしてきた。


ただ、僕は、
成果をチームのものとしてとらえること自体は何も間違っていないし、
成果がチームのものになることに不満を持つ人は、
かなり少数派なのではないかなと思う。
# まぁ、自分の成果だと勘違いして不満を持っている人は多いかも知れないが。


ただし問題がないわけではなく、日本の企業では、
失敗した時に、チームの失敗として助け合いケアせずに、
犯人捜しをして、
積極的に行動した、目立った人間を犯人に仕立て上げて
しまうことが問題なのではないかと思うのだ。


『成功はみんなのもの、失敗は誰かのせい』


こんなルールに従っていれば、
みんな何もしなくなる。
成功も失敗も積極的に行動した人間が生み出すもの。


行動した人間にとっては、
成功は分配する必要があって、失敗は全て自分の責任になる。
何もしない人間にとっては、
成功の分配を受け取ることができ、失敗の責任は負わなくてよい。


普通、何もしない方を選ぶと思う。
だから大企業の人間は何もしない。


ただ、普通の感覚で考えれば明らかに不条理だし、おかしいと思う。


日本企業の再生のためには、
海外ではどうだとか、経営やビジネスの理論を引っ張ってくる前に、
ここであげたような、
明らかにおかしな事は改めていく必要があると思うのだ。