電車に乗って会社に向かう。
電車に乗って会社から家に帰る。


そんな日常の繰り返し、
季節によって、電車の中に居る人達の服装は変わる。
学校が夏休みに時期には、電車の混雑も減る。


時季の変化が、毎日の風景を変えていく。


そんな毎日の風景の中に、いつもと少し毛色の違う変化を見つけた。
近頃、ニンテンドーDSを持っている人が多いのだ。
「そんなもの、ずっと前からだろう」と言われるかもしれない。


が、
近頃の違いは、少し違う。
電車の中で、PSPを使っている人をほとんど見なくなったのだ。


この理由は、一体なんだろうか?
察しの良い人は気づいているかもしれないが「ドラクエ9」である。


DSもPSPも持っている人が、
「ドラクエ9」をするために、DSを使っているから、
PSPをあまり見なくなったのではないかと考えられる。


ソフトウェアの大ヒット商品が、
世の中の風景を変えてしまうような変化を生むことは少ない。
ソフトには実体が無いので、
それによって世の中の景色が変わってしまうことは、基本的に無い。


自分自身も関わっているソフトウェアというビジネスだが、
建設やアパレルなどに比べると、
世の中への風景を変えてしまう力は弱い。
時々、自分の仕事が世の中にどう役立っているかを見失ってしまいそうになる。


「ソフトウェアも、確かに世の中に影響を与えているんだ」
そんな風に感じた、毎日の風景。


# あまり、PSPを見なくなったのは、最初は気のせいかと思っていたのだが、
# 観察していると、
# だんだん、PSPを使っている人が増えてきている(戻ってきている?)ようなので、
# おそらく気のせいではないだろう。