先日、腕時計を買った。


近年は、携帯電話に時計が付いているので、
わざわざ腕時計をつける必要を感じていなかったのだが、
アクセサリ感覚で腕時計を買うことにした。


実際に購入したのはカシオのオシアナス(http://oceanus.casio.jp/)で、
(デジタル式でなく)クロノグラフのアナログ式だ。


これで、日常生活の中で見る時計が、
携帯電話のデジタル式から、アナログ式に切り替わった。
使い始めて、半月も経っていないのだが、
実感として、時間感覚をつかみやすくなった。


そしてふと、中高生の頃に、
「英検や入試などの試験で使う時計は、アナログ式にしなさい」と、
言われたことを思い出した。
これは、デジタル式よりも、
テストでの時間配分が行いやすいからというのが理由だ。


これは、今感じている実感とまったく同じことなのである。


実際、社会人になってから、
気が付けば夕方になっていたというようなことが多い気がする。
画面の端に常に時計が出ているパソコンに、
ずっと向かい合っているにも関わらずだ。


午前9時~午後6時まで働くとした場合、
午後3時という時間にどんな印象を持つだろう。


アナログ式の時計であれば、
全体の3分の2過ぎたことが直感的にわかる。
もう少し細かく説明すると、
短針の向きで言えば、
 午前9時は、左向き
 午後6時は、下向き
 午後3時は、右向き
となる。
そして、それぞれの時間経過の角度を見ると
 午前9時~午後6時は、270度
 午前9時~午後3時は、180度
 午後3時~午後6時は、90度
となる。
つまり午後3時は全体の3分の2だということが絵でわかる。


デジタル式の場合だと、
午後3時という時間をどのように感じていただろうか?
「お昼を過ぎて一段落、さあこれから午後の仕事に取り掛かろう」
という感覚だったかもしれない。
いずれにしろ、「まだ」3時という感覚が強かったのは事実だ。


こんなことを感じながら、
腕時計だけでなく、デスクの上などにも
アナログ式の時計置いてみようかと思った。
自己管理のためにも、きちんとした時間間隔を持つ必要がある。


アクセサリ感覚で買った割りには、
意外なほど、実用的な発見の多い腕時計のお話。
アクセサリ感覚が生んだ時間感覚。