1月3日の日本経済新聞から、
> 日本経済研究センターは全国七地域の中期的な経済の実力
> を示す「潜在成長率」の推計値をまとめた。二〇二〇年度ま
> での平均で関東、中部の二地域が年率二%と高くなる一方、
> 近畿、四国が一%未満の低成長となる。


要するに、今後の日本の経済成長は地域ごとに差があり、
関東や中部は高い成長をするが、
近畿や四国は低成長にとどまると予測されるということ。


日本全体としては人口は減っているが、
関東や中部は他の地域からの人口流入が続いているので、成長が続く。
逆に、近畿や四国はそれほどの人口流入は期待できないので、
低成長にとどまるという見解のようだ。


が、もちろん、人口だけで成長率が決まるわけではない。


そこで、僕なりに、
高い成長をすると予測されている関東や中部の特徴を考えてみた。
関東といえば東京、中部といえば名古屋である。
この2地域にはそれ以外に大きな都市がない、
近辺に人口が多い都市はあるが、それらはベットタウンでしかない。


それに対して、
近畿には京都・大阪・神戸と複数の大きな都市があり、
四国には、飛びぬけて大きな都市が無い。


関東や中部が高い成長が続く理由は、
1つの大都市に経済的な資源が集中しているからである。
逆に近畿や四国は、経済的な資源が複数の都市に分散しているため、
効率が悪く、低成長にとどまる。


この分析に従えば、
地域ごとに大都市を1つに決めて資源を集中させた方が良いという
結論になるかもしれない。


が、世の中の全てが経済成長率で決まるわけでもない。
高い経済成長が続く関東や中部に居れば幸せという訳でもないだろう。
そこに住む人や文化を考えて、
それぞれの地域にあった経済を考えれば良い。
ただ、このような事実と分析ができうるということを理解した上で、
その地域の経済をどうすべきかを考えていく必要はあると思う。