「名前を付けよう!」と思う。


これは、ペットとかの話ではなく、自分の小説に登場する登場人物の話。


今まで、僕は自分の書く小説に登場する登場人物に、
あまり名前を付けて来なかった。


登場人物の少ない小説では、わざわざ名前を付けなくても、
「彼」「彼女」「少年」「少女」のような代名詞で登場人物を識別できるので、
特に必要が無ければ名前を付けなくてもよいと考えていたのがその理由だ。
# 識別する必要もないのに、不用意に登場人物に名前を付けると、
# 読者に無用な混乱をさせてしまうのでよくないとすら考えていた。


でも、あらためて自分が書いてきた小説などを思い返してみると、
名前の無い登場人物よりも、名前を付けた登場人物の方が印象に残っている。


実際に自分自身で小説を書いていた経験を振り返っても、
登場人物に名前を付けた方が、
その登場人物の個性(キャラクター性)を作りやすかった。


これは、僕が名前を付ける時に、
その登場人物にマッチした名前が何かを考える時間を作っているために、
そこで個性(キャラクター性)が練られたことが、原因ではないかと思う。
# それに、やっぱり「名前」は単なる記号ではないのかもしれない。


近頃、登場人物の個性(キャラクター性)を作るためにはどうすればいいのか、
を考えていたのだが、これが1つの答えなのではないかと思う。
『登場人物に「名前」をつけること。』


# 本当は、自分で登場人物のイラストを描くことが、
# もっと効果的だと思っているのだけれど、
# こちらは絵心がないので、あきらめている。