源氏物語のダイジェスト版、挿絵も多くとても読みやすい本。源氏物語は、長編恋愛小説として知られており、最後まで読み切れなず明石の章まで読んでやめてしまう事を「明石源氏」などと言ったりもする。僕自身、源氏物語を読む(この本を読んだぐらいで、源氏物語を読んだと言っていいのかは別として)のは初めてだったが、さすがにすんなりと最後まで読むことが出来た。この版は、世間一般の小説よりも短く、絵本の感覚に近い。
 ところで、この源氏物語と言う話、断片的には結構聞いたことがある部分もあるのだが、実際読んでみると、古い作品でありながら現代にも通じるストーリー展開の面白さがあるという印象を持った。細部にわたっての感想となるとダイジェスト版すぎて特に言う事もないのだが、このようなダイジェスト版で一通り展開を知っていた上でも、もうちょっと詳細が描かれている版で読んでみようかなと感じた。長く読み継がれているだけあって、なかなか興味深い物語。