「ドッグイヤー」というような言葉。
IT業界の変化の早さを表す時に使われる事が良くある。


確かにIT業界の変化は激しいのかも知れない。
が、ここ10年くらい、特に進歩はしていないと思う。


意味もわからず「インターネットする」という言葉が世間で使われ、
インターネットブームが巻き起こったのは1990年代の中頃。
その2,3年前には、「マルチメディア」と言う言葉も流行った。


その頃から、10年と少しが経つ。
何が変わったのだろうか?


ソフトウェアのテクノロジーや、ITを用いたビジネスの仕方。
全くと言っていい程、変わっていないと思う。
少なくとも進歩はしていないと思う。


ソフトウェアのテクノロジーも、
Webサイト上でリッチなコンテンツを提供する方法としていろいろな物が登場した。
規格の統一が進み、Webコンテンツが作りやすくなった。
と言ったところだろうか、確かに変化はしているが、
進歩という視点で見れば遅々としたものだ。


ITを用いたビジネスの仕方も、
結局はどのようにWebサイトに広告を貼るかと言う事を繰り返しただけだ。
提供されるコンテンツは増えたが、ビジネスの仕方は変わっていない。


ブロードバンド回線の普及と低価格化が進んだ結果、
何となくITが進歩しているような錯覚を抱いているが、
考えてみると、実際にITは、何も進歩していないのが実状だと思う。


ITは、既に成熟期に入っているのだろうか?
ITには、まだまだ可能性が秘められているのだろうか?