涼宮ハルヒシリーズの8巻目。編集長★一直線!、ワンダリング・シャドウという2本立ての短篇集。2作品のみ収録という言うことで一作品は長め。
 編集長★一直線!は、生徒会に強要された文芸創作活動をおなうという話。こちらは純粋な学園ものの小説と言う感じで、特にこのシリーズらしい不思議な要素はない。ワンダリング・シャドウは、幽霊騒ぎの相談が主人公たちが属するSOS団に持ち込まれるというもの。少し不思議な要素があるとは言え、今までのこのシリーズと比較すると、涼宮ハルヒ自身の不思議要素からはちょっと距離を置いた感じ。
 全体的に、このシリーズを今後どのように進めていくかを模索しているような印象を受けた一冊だった。