技術書典の売上・入金をMoneyForward確定申告・会計に記帳する手順
この記事は、技術同人誌・商業執筆 Advent Calendar 2021 の8日目の記事です。
技術同人誌・商業執筆 Advent Calendar 2021
https://adventar.org/calendars/6410
このエントリでは、
技術書典の売上データをMoneyFoward会計にインポートするための手順をまとめておきます。
次のエントリの技術書典バージョンです。
Boothの売上・入金をMoneyForward確定申告・会計に記帳する手順
https://takemikami.com/2021/03/26/BoothMoneyForward.html
売上データのインポート手順
売上・販売・発送手数料の仕訳をします。
作成したい仕訳
作成したい仕訳は次のような仕訳です。
販売・発送手数料を記録して、差し引きした受取金額を売掛金とします。
借方 | 貸方 | ||
売掛金 | ¥受取金額 | 売上高 | ¥売上金 |
支払手数料 | ¥販売手数料+発送手数料 |
手順
作成したい仕訳の元になるデータは、
技術書典のマイページから参照出来るので、コピーしてCSV形式にします。
- 技術書典サイトにログインし、マイページ→売上管理→確定売上
- 「月別確定売上」を選択しExcel等にコピーし、「sales.csv」という名称のCSV形式で出力
作成した「sales.csv」を、
以下のスクリプトで、MoneyFoward会計用のインポートファイルに変換します。
techbookfest_mf_import.py | gist https://gist.github.com/takemikami/f734457637b66f7ec6899b95fb7b08f8
techbookfest_mf_import.py
の以下の部分を、必要に応じて変更します。
以下のコードでは、次のような設定になっています。
- 2021年1月〜12月の売上データが取得対象
- 消費税の非課税事業者
- Boothの売上を管理する補助科目「補助科目なし」
- Boothの売掛金を管理する補助科目「補助科目なし」
# 各種設定 - 消費税の課税事業者、補助科目の設定に応じて変更する
YEAR = 2021 # 対象年
TAX_TYPE_SALES = '対象外' # 消費税の種別(売上)
TAX_TYPE_COMMISSION = '対象外' # 消費税の種別(手数料)
URIAGE_SUBTYPE = '' # 売上高の補助科目
URIKAKE_SUBTYPE = '' # 売掛金の補助科目
スクリプトを実行します。
python techbookfest_mf_import.py
MoneyFoward会計を開いて、
左側メニュー:会計帳簿 → 仕訳帳 → 検索フォーム下ボタン:インポート → 仕訳帳と選び、
「仕訳帳(CSVファイル)のインポート」で、
出力されたファイルtechbookfest_mf_import_年.csvを指定してインポートすればOKです。
入金データの仕訳
入金・振込手数料の仕訳をします。
作成したい仕訳
作成したい仕訳は次のような仕訳です。
入金額に振込手数料を加えて、売掛金を消し込みます。
借方 | 貸方 | ||
普通預金 | ¥入金額 | 売掛金 | ¥受取金額 |
支払手数料 | ¥振込手数料 |
手順
この仕訳は、
MoneyForwardと入金先の預金口座が連携されていれば、
「複合仕訳ルール」で作成することが出来ます。
MoneyFoward会計を開いて、
左側メニュー:自動で仕訳 → 連携サービスから入力 → 画面右側のリンク:自動仕訳ルール と選び、
「複合自動仕訳ルール」タブに切り替えた後、「+仕訳ルール新規作成」ボタンを押します。
仕訳ルールの新規作成画面で、次のようなルールを作成します。
次の規約に「振込手数料 330円」と書かれているので、
入金額に330円を足した額でバランスさせます。
技術書典オンラインマーケット販売サービス利用規約
https://techbookfest.org/market-terms-of-use.html