Boothの売上・入金をMoneyForward確定申告・会計に記帳する手順
(2022.03.04 追記)
システム屋で無くても対応出来る手順に更新しました。
Boothの売上・入金をMoneyForward確定申告・会計に記帳する手順 - 2022年版 | takemikami.com
https://takemikami.com/2022/03/04/BoothMoneyForward-2022.html
(2022.03.04 追記 ここまで)
このエントリでは、(主に未来の自分に向けて)、
Boothの売上データをMoneyFoward会計にインポートするための手順をまとめておきます。
Boothで少しだけ技術書を販売しており、
記帳が大変になる程の売り上げがある訳でも無いのですが、
ミスを防ぐために、売上・入金データの仕訳は機械的に出来るようにしました。
↓私のショップの宣伝を入れておきます↓
takemikami’s shop | Booth
https://takemikami.booth.pm/
それでは、以下の順に手順を説明していきます。
- 売上データのインポート手順
- 入金データの仕訳
売上データのインポート手順
売上・決済手数料の仕訳をします。
作成したい仕訳
作成したい仕訳は次のような仕訳です。
売上・決済手数料を記録して、差し引きした受取金額を売掛金とします。
借方 | 貸方 | ||
売掛金 | ¥受取金額 | 売上高 | ¥売上金 |
支払手数料 | ¥決済手数料 |
手順
作成したい仕訳の元になるデータは、
Boothのショップ管理画面から取得出来るので、
以下のスクリプトで、売上と手数料のデータを取得します。
booth_mf_import.py | gist
https://gist.github.com/takemikami/af01fdd024d7f933edf2a441f4891fb5
ショップ管理画面をスクレイピングして売上と手数料の金額を取得、
その金額を元にMoneyFowardのインポート用ファイルを生成します。
スクリプトはPython(私の環境ではPython 3.8.3)で作成しました。
PythonとChromeが動く環境を用意して、
次のように必要なライブラリをインストールします。
pip install selenium
pip install chromedriver-binary==<利用しているChromeバージョン>
pip install beautifulsoup4
pip install html5lib
booth_mf_import.py
の以下の部分を、必要に応じて変更します。
以下のコードでは、次のような設定になっています。
- 2020年1月〜12月の売上データが取得対象
- 消費税の非課税事業者
- Boothの売上を管理する補助科目「Booth」
- Boothの売掛金を管理する補助科目「ピクシブ株式会社」
# 各種設定 - 消費税の課税事業者、補助科目の設定に応じて変更する
YEAR = 2020 # 対象年
TAX_TYPE_SALES = '対象外' # 消費税の種別(売上)
TAX_TYPE_COMMISSION = '対象外' # 消費税の種別(手数料)
URIAGE_SUBTYPE = 'Booth' # 売上高の補助科目
URIKAKE_SUBTYPE = 'ピクシブ株式会社' # 売掛金の補助科目
スクリプトを実行します。
python booth_mf_import.py
ターミナルに「Boothにログインしてからエンター押してね」と表示されて、
Chromeブラウザが起動するので、ブラウザを操作してBoothに(手動で)ログインします。
ログインしたら、ターミナルでEnterを押します。
ブラウザが(自動的に)動いて、売上データを収集しbooth_mf_import_年.csv
と言う名称のファイルに出力します。
MoneyFoward会計を開いて、
左側メニュー:会計帳簿 → 仕訳帳 → 検索フォーム下ボタン:インポート → 仕訳帳と選び、
「仕訳帳(CSVファイル)のインポート」で、
出力されたファイルbooth_mf_import_年.csv
を指定してインポートすればOKです。
入金データの仕訳
入金・振込手数料の仕訳をします。
作成したい仕訳
作成したい仕訳は次のような仕訳です。
入金額に振込手数料を加えて、売掛金を消し込みます。
借方 | 貸方 | ||
普通預金 | ¥入金額 | 売掛金 | ¥受取金額 |
支払手数料 | ¥振込手数料 |
手順
この仕訳は、
MoneyForwardとBoothの入金先の預金口座が連携されていれば、
「複合仕訳ルール」で作成することが出来ます。
MoneyFoward会計を開いて、
左側メニュー:自動で仕訳 → 連携サービスから入力 → 画面右側のリンク:自動仕訳ルール と選び、
「複合自動仕訳ルール」タブに切り替えた後、「+仕訳ルール新規作成」ボタンを押します。
仕訳ルールの新規作成画面で、次のような2つのルールを作成します。
補助科目・税区分や明細の一致条件は、必要に応じて修正して下さい。
2つのルールを作成する理由は、
30,000円を基準に、Boothの振込手数料が変わるためです。
振込手数料はどのようにして決まりますか? | Boothヘルプセンター https://booth.pixiv.help/hc/ja/articles/231284808-%E6%8C%AF%E8%BE%BC%E6%89%8B%E6%95%B0%E6%96%99%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E6%B1%BA%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B-
入金額は預金口座との連携から、手数料は金額の条件から分かるので、
そこから消し込む売掛金の金額が、自動仕訳ルールで計算できます。
あとは、入金後に、連携サービスから入力のところでボタンを押すだけになります。
以上。