機械判読可能なExcelファイルのチェックツールを作ってみたので、
このエントリで概要を説明することにします。

「機械判読可能な」と言うのは、次の総務省のお知らせにあるようなものです。

統計表における機械判読可能なデータの表記方法について | e-Stat 政府統計の総合窓口
https://www.e-stat.go.jp/news/20201218

機械判読可能なデータの意味

「機械判読可能な」と言うのは、
人にとって読みやすいデータでなく、プログラムなどで処理しやすいデータを指します。
例えば、マイナスを表現する場合、
「▲100」の方が人間にとってはマイナス箇所を見つけやすい(特に印刷した場合)ですが、
プログラムで処理する場合には、
「▲100」を「-100」に置き換えるなどの対応が必要で不便です。

複数のデータを紐付けて集計したり、統計処理を行う目的で、
プログラムからデータを扱いたいニーズは増しているので、
データを公開する場合には、
人間にとっての読みやすさだけでなく、機械で処理しやすいことが求められています。

機械にとって処理しやすいデータを用意するためには、
先ほど上げた総務省のチェックリストのような点に注意する必要がありますが。
人間がチェックする前に、機械的に判断出来るものはツールでチェックした方が効率的です。

このような背景から「機械判読可能Excelチェッカー」を作成してみました。

# 現段階(2021年1月6日時点)でチェック出来る項目は、まだまだ少ないですが。

「機械判読可能Excelチェッカー」の使い方

「機械判読可能Excelチェッカー」では、
指定したExcel形式のファイルに対して、
機械判読を考えた場合の問題点を指摘します(機械的に判断出来る範囲で)。

対応環境

  • 日本語版Windows10
  • Microsoft Excel 2016以降
  • .NET Framework 4.5以降

ダウンロード

次のURLからダウンロードして、zipファイルを展開して下さい。

機械判読可能Excelチェッカー | Googleドライブ
https://drive.google.com/drive/folders/1cwdkuy_DtcgOVFORJS0O9whqXXfnBuEj?usp=sharing

利用手順

xlsx_check_0.1.exeファイルを実行します。
エクスプローラから、
対象のExcelファイルを「機械判読可能Excelチェッカー」のウィンドウにドロップすると、
指摘事項が表示されます。

Excelファイルを編集・保存すると、再チェックが行われて指摘事項が更新されます。

機械判読可能Excelチェッカー

注意事項

本ツールの著作権及び著作隣接権は「三上威」が保有します。
無許可での再配布・転載は禁止します。
本ツールを利用することにおいて発生したいかなる損害についても、一切責任を追わないものとします。
本ツールのチェックによる指摘事項が無いことは、機械判読可能であることを保証するものではありません。

以上。