macos版 Microsoft Officeの「テーマのフォント」の指定方法
Microsoft Officeでフォントを変更する時に出てくる、
「テーマのフォント」と言うところに、文書にあわせたフォントを指定したいと思い、
設定方法を調べたので、まとめておきます。
# macos版の設定方法になります。
# Windows版はGUIで設定出来るようなので、もっと簡単です。
「テーマのフォント」の切替方法
近頃(2020年)のMicrosoft Officeでは、
特に変更していなければ、
「テーマのフォント」は「游ゴシック」や「游明朝」になっていると思います。
これを、例えばメイリオなどに変更したい場合は、
テーマが用意されているので、切り替えで変更することが出来ます。
Word, Excel, PowerPointでの変更方法を以下に示します。
Wordの場合:
リボンの「デザイン」タブ → 「フォント」メニュー
Excelの場合:
リボンの「ページレイアウト」タブ → 「フォント」メニュー
PowerPointの場合:
リボンの「デザイン」タブ → 「オフィステーマ」を下側を展開 → 「フォント」メニュー
ユーザ定義「テーマのフォント」の作成方法
テーマが用意されている場合は、前節の手続きで切り替えが出来ますが。
個別にインストールしたフォントなどの場合は、テーマを自分で定義する必要があります。
Windows版Officeの場合は、
「フォント」メニューからカスタマイズメニューを選ぶことで定義が可能なようですが、
macos版は、ユーザ定義を設定するGUIが無いようなので、
定義を書いたXMLファイルを作成し、定義ファイルのパスに配置することで指定します。
定義ファイルのパスは、以下の通りです。
「テーマのフォント」定義ファイルの格納先:
~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/User Content.localized/Themes.localized/Theme Fonts
定義ファイルの記載例
定義ファイルの記載方法ですが、例を見た方が早いので、
以下に記載例を上げておきます。
Morisawa Basic.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<a:fontScheme xmlns:a="http://schemas.openxmlformats.org/drawingml/2006/main" name="Morisawa Basic">
<a:majorFont>
<a:latin typeface="A-OTF 中ゴシックBBB Pro Medium"/>
<a:ea typeface=""/>
<a:cs typeface=""/>
<a:font script="Jpan" typeface="A-OTF 中ゴシックBBB Pro Medium"/>
</a:majorFont>
<a:minorFont>
<a:latin typeface="A-OTF リュウミン Pro L-KL"/>
<a:ea typeface=""/>
<a:cs typeface=""/>
<a:font script="Jpan" typeface="A-OTF リュウミン Pro L-KL"/>
</a:minorFont>
</a:fontScheme>
Morisawa Gothic.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<a:fontScheme xmlns:a="http://schemas.openxmlformats.org/drawingml/2006/main" name="Morisawa Basic">
<a:majorFont>
<a:latin typeface="A-OTF 中ゴシックBBB Pro Medium"/>
<a:ea typeface=""/>
<a:cs typeface=""/>
<a:font script="Jpan" typeface="A-OTF 中ゴシックBBB Pro Medium"/>
</a:majorFont>
<a:minorFont>
<a:latin typeface="A-OTF じゅん Pro 101"/>
<a:ea typeface=""/>
<a:cs typeface=""/>
<a:font script="Jpan" typeface="A-OTF じゅん Pro 101"/>
</a:minorFont>
</a:fontScheme>
Morisawa Basic.xml が、本文に明朝、見出しにゴシック
Morisawa Gothic.xml が、本文・見出しの両方にゴシック
を指定した定義ファイルになります。
BasicがWord用(文章向け)、GothicがExcel,PowerPoint用(短文向け)です。
使用しているのはモリサワのフォントです。
typefaceに指定しているフォント名は、Font Bookの見出しに出てくる文字列を指定します。
「/Library/Fonts」以下からフォントを選び、
Font Bookを起動して、フォント名を確認します(次の画像の赤線の箇所)。
スタイルとの関係
Wordでスタイルを定義する時に、
「テーマのフォント」からフォントを選んで指定しておくと、
テーマのフォントの切替で、文書全体のフォントを切り替えることが出来るので便利です。
PowerPointの場合でも、スライドマスターを作るときに、
「テーマのフォント」からフォントを選ぶように意識しておくと、
同じように、全体のフォント切り替えが出来るようになります。
参考記事
以下の記事を参考にしました、ありがとうございます。
Create Custom Theme Fonts Using XML in PowerPoint for Mac | INDEZINE
https://www.indezine.com/products/powerpoint/learn/themes/create-cus-theme-fonts-xml-ppt2011-mac.html
やっぱり、Microsoft OfficeはWindows版を使った方が良さそうですね。。