4/14(日)に開催された「技術書典6」で技術同人誌を頒布させて頂きましたが、
その際のMicrosoft Wordの設定についてメモを残しておきます。

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https://takemikami.booth.pm/

使用しているWordのVersionは、次の通りです。
Microsoft Word for mac version: 16.24

用紙と余白の設定

メニューから「ファイル」→「ページ設定」を選ぶ。

用紙サイズ「JIS B5」を選ぶ。
※本のサイズを、B5サイズとする場合。

ダイアログ上側のドロップダウンリストを「ページ属性」→「Microsoft Word」に切り替え。
ページ設定を適用「文書全体」を選ぶ。
「余白…」ボタンを押す。

「余白」タブで、上下左右の値を指定する。

ここで指定する上下左右の値は、
利用する印刷業者のテンプレートから値を決める。
例えば「ねこのしっぽ」の場合は、
以下から本文用のB5テンプレートをダウンロードし、
「仕上がり線(タチキリ線)」から
「この内枠に絵や文字を収めると読みやすくなります」の幅を調べ、
それぞれの値を上下左右に指定する。

テンプレートのダウンロード | ねこのしっぽ
https://www.shippo.co.jp/neko/order/download.shtml

コードブロックの書式設定

本文に、プログラムのソースコードなどを記載するために、
専用のスタイルを定義する。

「ホーム」のリボンメニューから「スタイルウィンドウ」を開き、
「新しいスタイル…」ボタンからスタイルを作成する。
フォントは、ゴシック系の等幅フォントにしておく。

左下メニューから「罫線と網掛け…」を選び、
「網掛け」で塗りつぶしの色を指定する。

左下メニューから「言語…」を選び、
「スペルチェックと文章校正を行わない」にチェックを入れる。

ヘッダーの設定とセクション区切り

書籍全体を「はじめに・目次」「本文」「奥付」に分けて、
次のようにヘッダーを設定する。

  • 「はじめに・目次」「奥付」:「ページ番号」
  • 「本文」の偶数ページ:「ページ番号」と「章の名称」
  • 「本文」の奇数ページ:「ページ番号」と「節の名称」

まず始めに、適当に改ページをして6ページのWord文書を作る。

2ページ目までを「はじめに・目次」、
3ページ目以降を「本文」セクションにするので、 1ページ目にカーソルを移動させて、
「挿入」→「区切り」→「セクション区切り(次のページから新しいセクション)」を選ぶ。

4ページ目までを「本文」、
5ページ目以降を「奥付」セクションにするので、
4ページ目にカーソルを移動させて、
「挿入」→「区切り」→「セクション区切り(次のページから新しいセクション)」を選ぶ。

メニューから「表示」→「下書き」を選び、
正しい位置にセクション区切りが入っているかを確認する。

セクション毎にヘッダーを指定する。

1ページで「表示」→「ヘッダーとフッター」を選び、
「奇数/偶数ページ別指定」にチェックを入れて、
「はじめに・目次」用のヘッダーを、1、2ページに指定する。

3ページ目に移動し、「前と同じヘッダー/フッター」のチェックを外して、
「本文」用のヘッダーを、3、4ページに指定する。

5ページ目に移動し、「前と同じヘッダー/フッター」のチェックを外して、
「奥付」用のヘッダーを、5、6ページに指定する。

章・節の書式と目次の追加

章・節の書式は「スタイルウィンドウ」を開き、
「見出し1」「見出し2」の「スタイルの変更…」を選んで対応する。

左下メニューから「箇条書きと段落番号…」を選び、アウトラインを設定しておくと、
章・節番号が自動で割り振られる。

目次の追加は、メニューから「挿入」→「索引と目次…」を選んで追加する。

PowerPointで作った図のトリミング

PowerPointで図を作ったら、PNGに変換して、
ImageMagickで上下をトリミングしておく。
そうすると、Wordに図を入れる時、個々にトリミングをする必要が無くなる。

PowerPointで図を作ったら、
メニューから「ファイル」→「エクスポート」を選び、
ファイル形式を「PNG」にして、幅を「1920」にして、すべてのスライドを保存。

PNGファイルを保存したディレクトリに移動して、
以下のスクリプトを実行して、出力したPNGの上下をトリミングする。

for f in `ls`; do
  convert $f \
    -gravity south -background black -splice 0x1  -background white -splice 0x1 \
    -trim +repage -chop 0x1 \
    -gravity north -background black -splice 0x1  -background white -splice 0x1 \
    -trim +repage -chop 0x1  trim_$f
done

ImageMagickは、brew install imagemagick で事前にインストールしておくこと。

表紙・裏表紙のPDF化

表紙・裏表紙は、利用する印刷業者のテンプレートに作成したものから切り出す。
以下の「ねこのしっぽ」の表紙用のB5テンプレートを例に説明する。

テンプレートのダウンロード | ねこのしっぽ
https://www.shippo.co.jp/neko/order/download.shtml

Photoshopで表紙・裏表紙のファイルを開く。
メニューから「イメージ」→「カンバスサイズ」を選び、
幅を半分の値にして、基準位置を右中央から切り取り。

Photoshopで表紙・裏表紙のファイルを開く。
メニューから「イメージ」→「カンバスサイズ」を選び、
幅を背表紙幅分引き、基準位置を右中央から切り取り。

Photoshopで表紙・裏表紙のファイルを開く。
メニューから「イメージ」→「カンバスサイズ」を選び、
B5サイズの幅・高さにして、基準位置を左中央から切り取り。

メニューから「ファイル」→「別名で保存」選び、
ファイル形式を「Photoshop PDF」にして保存。

裏表紙も同様に切り取ってPDF形式で保存。
本文PDFの前後につける。

以上。