確定申告の薄い本を書いたので、その宣伝ついでに。
フリーランスの税金対策について、思うところを書こうと思います。

税金対策という言葉を聞くと、
「得するための工夫」という印象を持つ人が多いかも知れません。
私自身、税金対策は、生きていくための必要悪のような印象を持っていました。
ところが、税金対策について調べてみると、
その多くは、世の中のために積極的に行うべき事であることが、分かってきます。
このエントリでは、
世の中のためになる税金対策について、その考え方について書こうと思います。

フリーランスに出来る税金対策には、
大きく以下の2つのパターンがあると思います。

  • ①事業のために必要な投資の経費計上
  • ②保険や年金による所得の控除


「①事業のために必要な投資の経費計上」は、
自分の事業のために必要なお金、事業を成長させるために必要な経費はしっかりと使うという事です。

経費が増えれば所得は減るので、支払う税金は減りますが。
投資によって今後の売上が伸びることが見込めたり、
経費の支払先では売上が上がるので、その事業者の成長にもつながります。
結果的に、経済活動が活発になり税収も増えることに繋がるので、世の中のためになります。

自分の事業を成長させるために使う価値のある経費は、
(余力があれば)積極的に使っていくことで、税金対策になり、さらには世の中のためにもなります。
自分の手元で、余剰なお金を眠らせておいても世の中のためになりません。

実際に経費を使う(投資する)ことが、税金対策として有効かは、ケースバイケースなので。
税理士さんに相談して下さい。


「②保険や年金による所得の控除」は、
もしもの時・老後のための対策にお金を使う事で、所得税を減らすという事です。
具体的には、各種保険料や年金支払を所得から控除することで、所得税額が減ります。

フリーランスの場合は、サラリーマンなどと比べると、
病気やけがになったときや、老後が不安定になるリスクが高いと考えられますが、
そんな時のために自分自身で対策を行っていれば、税金のお世話にならずに済むわけです。

税金対策として、保険や年金にお金を使うことが、結果的に税金の支出を減らす可能性が高いので、
これも世の中のために、積極的に行っておくべき税金対策と言えるでしょう。

余力のある範囲で、以下のようなキーワードの金融商品を買っておくことを考えても良いと思います。
金融商品にはリスクがあるので、きちんと調べた上で判断して下さい。
また、事業形態などで、加入や控除の条件も変わってくるので、各機関の問い合わせ窓口で確認下さい。

  • 国民年金基金
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)
  • 個人年金保険
  • 小規模企業共済
  • 少額投資非課税制度(NISA)

以上、自分のためにも、世の中のためにも、
やっておいた方が良いフリーランスの税金対策について、思うところを書きました。
ここで上げたような税金対策は、世の中のために堂々とやるべきことだと思います。

最後に、冒頭でほのめかした薄い本の宣伝です。

フリーランスの確定申告自動化ガイド
「マネーフォワード クラウド確定申告」の自動化ノウハウ


著者:三上 威
発行日:2019年1月30日