エンジニアのかたち、好きと問題解決とべき論と妥協
エンジニアだけじゃないのかも知れないけれど、
自分自身エンジニアとして働いているのに、
エンジニアしていないなと感じることは多い。
単に管理業務にシフトして新しい技術領域にチャレンジする機会が少なくなった、
という意味以外でも、自分がエンジニアしていないと感じることは、やはり多い。
そこで、
「エンジニアっぽいと感じる働き方ってなんだろうな?」
と思いふけってみたのだが。
「『好き』で考えるタイプ」「『べき』で考えるタイプ」が、
エンジニアっぽく働いているような感じがした。
『好き』で考えるタイプは、
自分が好きな技術・プロセスを使ってみたくて仕方ないエンジニア。
『べき』で考えるタイプは、
あるべき形を追求して、その形を実現するために考えるのが好きなエンジニア。
どちらのタイプのエンジニアであったとしても、
ビジネスでエンジニアをしていると、
ビジネスのために、仕事の仕方のベクトルを変えるべき場面が出てくる。
『好き』な技術ではなく
『問題解決』のために適した技術・プロセスを使う場面であったり、
『べき論』で考えた姿ではなくて、
あるべき姿とは異なるが『妥協』して、速く安くもの作ることを優先しなければならなかったり。
そういったようにベクトルをずらしながら仕事をしていると、
自分がエンジニアエンジニアしていない、
エンジニアというよりビジネスマンしているなと思うことがある。
また、ベクトルをずらすことが上手くできていないエンジニアを見ると、
一緒に仕事しにくそうだなと思うこともあるけれど。
『好き』のパワーで技術力高めることも、
『べき』であるべき姿をしっかり考えることも、どちらも重要で価値あることなので。
そういうパワーを上手く生かせれば、
もっともっと、おもしろい世の中作れるんだろうなと思う。
けれど同時に、
エンジニアってすごいことできるんだろうけど、
その力の源泉が『好き』や『べき』だったりすると、
それを生かしながらコントロールすることって難しいのかも知れないなとも思う。
(管理職によるコントロールという意味でも、セルフコントロールという意味でも)