WebRTC Meetup Tokyo #4 に行ってきました
10/3(金)に、WebRTC Meetup Tokyo #4 に行ってきました。
http://peatix.com/event/51641
ということで、個人的なメモと思ったことをまとめます。
ちなみに、WebRTC Meetup Tokyoとは、 WebRTCを流行らせてたくて仕方が無い人たちの勉強会です(^_^)
今回は、21Cafeというイベントスペースで開催でした。
http://www.ni-ichicafe.com
次回は12月開催予定とのことです。
ortcの仕様を読む!(Tukimikageさん)
ObjectRTCとは
ORTCとは、WebRTCと同様のブラウザ上でP2P通信を行う仕様。 Microsoft, Google, TokBoxなどが仕様策定に関わっているようで、 今後、WebRTC2.0で統合する方向で検討されているとのことです。
今後、IEに実装されるかどうか分からないが。既に、IEで動くリファレンスコードはある様子。
仕様
オブジェクトごとに、
- RTCDtlsTransport ... DTLSによるデータ転送を司るオブジェクト
- RTCIceTransport ... ICEで相互コネクションを確立するオブジェクト
- RTCIceTransportController ... 帯域幅の推定の共有を行うオブジェクト?
- RTCIceListner ... ローカルのICE候補を取得するためのイベントリスナー
- RTCRtpSender ... MediaStreamの送信、停止を行うオブジェクト
- RTCRtpReciever ... MediaStreamの受信、停止を行うオブジェクト
- RTCRtpListener ... DTLSから送信されたDTPパケットを受信するオブジェクト
現状のWebRTCでは、STPを書き換えてCODEC変更を実装をすることが多いが、 そういうことをしなくて良いように、CODEC関連のユーティリティが定義されています。
その他
ObjectRTCには、モバイル開発用ライブラリ「ortclib」、Node.js用のサーバコードなどもあります。
WebRTC+WebGLで切り拓く新技術「WebAR」(m_mitsuhideさん)
WrbRTC的には、ここに載っている事をやっているだけとのこと。 http://techracho.bpsinc.jp/skk/2014_05_26/17630
本題は、jthreeというWebGLのライブラリの話。
http://jthree.jp
以下のエディタ画面を開いて、右側の再生ボタンからを押すとブラウザ上で3Dのモデルが動き、会場ではハンズオンという形で、ARタグを読んで初音ミクを踊らせるデモを作成。
http://editor.jthree.jp/
ARタグを読み込むと初音ミクが踊るというデモはこちらから。
http://editor.jthree.jp/?id=N0a5sg
マーカーはこちら。
http://jthree.jp/marker/
WebGLって難しそうなイメージがあったので、こんな簡単に作れてしまう事に驚きました。
WebRTC+αで無理矢理やってみた×3(Massie_Gさん)
いろいろな事を無理矢理やりましたというお話。
フルメッシュになるのを避けるために、会議参加者の画像を集めたPCを用意して集約したPCを用意して、その画面をキャプチャして、各PCに送るという方法を行ってみたケースはかなりカオス。まねせずに、MCUを使いましょうと言うお話でした。
ち〜ん(仮)(D.F.Macさん)
プロトコルをは単純な方がいいよね、っていう話。と、skyway最高!っていうお話。
OpentokでWebRTC簡単実装(末永 昌也さん)
https://speakerdeck.com/sue738/sutatoatupudefalsewebrtcdao-ru-number-webrtcjp
WebRTC自前で実装はいろいろ頑張ったら出来るけど、スタートアップ企業は、クラウドサービス使うのもありだよって言うお話。
オープンソースMCUを試してみた(tonofoさん)
以下の3つのオープンソースMCUについての比較のお話。比較点をきちんと整理された資料でお話して頂きましたが、残念ながら資料は公開難しそうという話でした。
- Janus
- Licode
- Jitsi VideoBridge
MCUの対応方法としては、以下の2種類があります。
- MCUと各クライアント間の上り下りを一本化する方法
- MCUと各クライアント間の上りのみを一本化する方法
上り一本化のみを行う意味あいとしては、以下のような事があります。
- 上り下り両方を一本化するとMCUが高負荷になる
- 一般的なWAN回線の場合は、上りが遅いことが多いので上りの一本化の方がメリットが大きい
- 端末にとっては、下りよりも上りの処理の方が負荷が大きい
- 下りを一本化すると画面レイアウトの自由度が下がる
オープンソース実装をいろいろ比較したが、今のところは「Lincode」が無難かなという話でした。
MCUを置くなら、ホワイトクラウド仮想サーバが条件良さそうと言う話でした。 http://tm.softbank.jp/cloud/iaas/virtual_server/
WebRTCでECサイトに仮想試着を実装してみた(uturistさん)
GetUserMediaのカメラ使って自分の画像を撮影して、 服の画像と組み合わせて試着できるサイトのお話。 PCのカメラで上手く撮影するのが難しいから、セルフタイマー的な機能を持たせていたのが印象的でした。
知っとくと得するかもしれないconstraintsたち(かえるさん)
設定すればWebRTCでDSCPやIPV6を利用できるという誰得な話題。ネットワーク周りの話なのでアプリケーションの見た目にすぐに大きな変化があるわけでは無いけれど、いろいろとメリット考えられるかもよということでした。