Apacheハンドブック 第3版
WebサーバソフトApacheの管理者・開発者向けガイドブック。オライリーの本らしくしっかりした内容でとても読み応えがあった。Apacheの基本的な設定から、バーチャルホスト、認証、コンテンツネゴシエーション、インデックスのカスタマイズ、リダイレクト、プロキシ、ログ、セキュリティ、SSI、PHP、CGI、mod_perl、Servlet、Cocoon、ApacheAPIとモジュールの作成と盛りだくさんの内容。実際、Apache設定はLinuxサーバの入門書などで簡単な設定方法が書かれているので、何となく設定する事はできる。ただ、インターネット上での運用という事まで見据えて考えると、スケーラビリティやセキュリティの観点も必要になるので、このようなしっかりした書籍でしっかりと学んでおく必要があると思う。
これだけ盛りだくさんの内容を読んでみて、ApacheというWebサーバは実にいろいろなことが出来るということがわかった。このような知識を身につけておけば、無駄な開発を減らすことも出来るだろうし、Apacheにさせたくないことをきちんと無効にすることもできる。現段階では、一通り目を通したレベルなので、実際に設定などをする時は、またこの本のお世話になることだろう。
また、この本では管理以外に、Apacheを拡張するための開発についても触れられている。正直、開発の部分に関しては、細かいところまでは読まなかったが、Apacheの拡張モジュールの考え方が何となく理解できた。Apacheを拡張するというアプローチもどこかで役立てることが出来ると素晴らしいなと思った。