「私がおまえを愛しているかどうか、私は知らない」と始まる歌がとても共感できた。「独り者と小川」というような物語形式の詩は、あまり読まないがこの詩を読んで良い雰囲気だなと感じた。「心やさしき人々に」という詩は、読んでみて力強さと、詠う上での感受性の美しさに惹かれて、自分が詩を書いていく上だけでなく、生きる上での力強い心構えの指針となるように感じた。
 ゲーテの詩は正直言って、魔王ぐらいしか知らなかったけれどこれを読んでみて非常に気に入ったので、またもう一度読めるなら呼んでみようと思う。