今まで経営に関する書籍をいくつか読んできたけれど、マーケティングの本は初めて読むと思う。セグメンテーション、ポジショニング、製品戦略、価格戦略、流通戦略、コミュニケーション戦略とこの本で取り上げられているテーマを並べてみても、初めて読むものばかり。
 このMBAシリーズの他の本と同じように、この本でも様々な事例が取り上げられている。サントリーや花王の製品がよく取り上げられていたが、実際に自分が商店やコマーシャルなどで目にするものが取り上げられていたので、事例で語られている内容をイメージすることは用意だった。しかしながら、その事例から、フレームワークへ、フレームワークを事例に適用すると言うところまで考えてみると一回読み通しただけでは、全く理解できていないのではないかと感じた。この本を、もう一度じっくりと読まなければならないなと感じた。
 ただこの本は、読み物として一回さらりと読んでみると言う読み方をしても、面白い本だと思う。実際に、世の中に出回っている製品をどのようにフレームワークに当てはめているのかというのを読んでみるだけでもとても興味深い。