贅沢なストレス:マズローの欲求階層理論
先日、会社の友人と二人で話をしていて「『贅沢なストレス』を抱えているね」という結論に至った。
どのような話題だったかというと僕らが「疲れている原因」とは何なのだろうかという話題。
残業時間は確かに多いが、息つくひまもないほどではない。
残業手当は支給されているし、特に金銭的に困っている訳でもない。
どうも「仕事に達成感が無い」のではないだろうか?
スケジュールや責任分担が不明確で、
・どこまでやればいいのか分からない
・いつまで続くのか分からない
・自分の仕事が、全体の何処に位置づけられているかわからない
・自分のやった仕事に本当に意味があるのかわらかない
そして、結果的に「仕事に達成感が無い」となっているのではないだろうか?
# ただの愚痴といわれればそれまでだが、
だけど、「仕事に達成感が無い」ということにストレスを感じて疲れているのであれば、それはとっても『贅沢なストレス』。
「仕事に達成感が無い」を「仕事をやり遂げることで、自分が成長したと感じることができない」と解釈して、マズローの欲求階層理論に照らし合わせてみれば、「自己実現欲求」に最も関心があり、満たされていない状態。
ところで、「マズローの欲求階層理論」とは、低次の欲求が満たされると、より高次の欲求の重要性が増し、この階層の順序が逆となることは無いという心理学の理論。
具体的には、欲求を次の5つに分類し、それらを「生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→自尊欲求→自己実現欲求」の順に低次から高次に階層づけている。
欲求の分類:
1. 生理的欲求:「寝たい」「食べたい」という欲求
2. 安全欲求:「安全に暮らしたい」という欲求
3. 社会的欲求:「お金が欲しい」という欲求
4. 自尊欲求:「人から尊敬されたい」という欲求
5. 自己実現欲求:「自分自身を成長させたい」という欲求
欲求の階層:
生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→自尊欲求→自己実現欲求
つまり、最も高次の欲求が満たされないことによるストレス。
なんて『贅沢なストレス』なんだろう。