MBAの取得のために、ビジネススクールの選び方・ビジネススクールで学ぶこと・ビジネススクールでの過ごし方などがまとめられている本。この本を読んで第一に、よくまとめられているなという印象を受けた。特に、ビジネススクールで学ぶことに関しては、人・モノ・金の3分野及び総合にまとめて簡潔に解説が行われている。人は、コミュニケーション・マネジメントコミュニケーション論・人的資源管理・組織行動論・リーダシップ。モノは、マーケティング・生産管理・オペレーション。金は、ファイナンス・アカウンティング・財務諸表・管理会計。総合では、ミクロ経済学・マクロ経済学・経営戦略・ビジネス法。以上の概論が簡潔に紹介されておりMBAの過程で学ぶ、基本的な科目を漠然とではあるがイメージできるようになっている。
 ところでこの本は、MBAで学ぶコア科目の紹介と、MBAを取得するためのガイダンスの2つの内容が書かれている。どちらについても簡潔にまとめられているという印象が強く、逆に言えばどちらも物足りないという印象も受けた。MBAに関心を持ったら手始めに読んでみるという意味では非常によい本だと思う。誤解の無いように付け加えておくと、この本はシリーズの第一巻で、マネジメント、経営戦略、マーケティング、ファイナンス、アカウンティングと詳細が解説されている続きの書籍が刊行されている。