プロジェクトマネジメントのガイドブック。プロジェクトマネジメント、プログラムマネジメントと個別のマネジメントの概要について示されている。プログラムマネジメントとは複数のプロジェクトをまとめて管理する手法のことで、このガイドブックを読む感じでは、プロジェクトマネジメントよりもプログラムマネジメントの方に比重があるような印象を受けた。その影響もあって、プロジェクトマネジメントを学ぶ書物としては少し難易度が高いというか、理解に時間がかかるように思われる。ただ、複数のプロジェクトを管理する視点からプロジェクトマネジメントを眺めていることで、例えばナレッジマネジメントのような管理手法が、必要であること重要であることはイメージしやすくなっていると思った。ただ、僕自身のナレッジマネジメントについての考え方は、業務フロー上に上手く乗せい限り普及しないのではないかと考えてはいるが。
 そして、「めざせP2Mプロジェクトマネージャ」の読書ノートにも書いたが、このガイドブックは、海外のものではなく日本のものであり、その中に示される事例も身近なものが多いため、問題意識を共有しやすいと思う。