WindowsとLinuxにおけるJSWDKのセットアップ
サーバサイドでJavaを用いて動的にWebサイトを構築するServletの使い方を解説します。まず、Servletを実行するための環境を構築する事から始めます。Servletを実行するServletEngineには JSWDK(JavaServerWebDevelopmentKit) や JWS(JavaWebserver) や JRUN や ApacheJServ や Jigsaw などがありますが、まず導入としてJSWDKのセットアップを解説します。
JSWDKのセットアップ
JSWDK(JavaServerWebDevelopmentKit)のセットアップの仕方について解説します。
JSWDKのダウンロード
JSWDKはSunのJavaServletのページからダウンロードできます。ここでは、JSWDK1.0を利用します。ファイル名は'jswdk1_0-solsparc.tar.Z'(UNIXの場合)または'jswdk1_0-win.zip'(Windowsの場合)になります。
JSWDKの展開
ダウンロードしたファイルを展開します。
UNIXの場合:(ダウンロードしたファイルが/fooの下にあり、/usr/localに展開する場合)
#cd /usr/local~
#tar xvfz /foo/jswdk1_0-solsparc.tar.Z
Windowsの場合:(ダウンロードしたファイルがc:\fooの下にあり、c:\に展開する場合)
c:\windows>cd c:\~
c:\>unzip c:\foo\jswdk1_0-win.zip
環境変数CLASSPATHの設定
JDK1.2.xを使用している場合は、tools.jarにCLASSPATHを通します。(これは、JSP(JavaServerPages)を使用する際に必要となります)
UNIXの場合:(JDK1.2を/usr/localの下にインストールしている場合)
#export CLASSPATH=/usr/local/jdk1.2/lib/tools.jar:$CLASSPATH
Windowsの場合:(JDK1.2.2をc:\の下にインストールしている場合)
c:\>set CLASSPATH=c:\jdk1.2.2\lib\tools.jar;%CLASSPATH%
サーバの起動
サーバを起動します。
UNIXの場合:
#cd /usr/local/jswdk-1.0~
#startserver
※私の場合kshを持っていなかったので、startserverの一行目を'#! /bin/bash'に変えて実行しました。いくらかエラーメッセージが表示されますが、問題なく動いているようです。
Windowsの場合:
c:\>cd \jswdk-1.0~
c:\jswdk-1.0>startserver
以下のように表示されれば、サーバは正常に起動しています。(全く同じに表示されるとは限りません)
JSDK WebServer Version 2.1~
Loaded configuration from: file:/usr/local/jswdk-1.0/webserver.xml~
endpoint created: localhost/127.0.0.1:8080
JSWDKのサンプルを見る
これまでの作業でJSWDKサーバは起動したので、Webブラウザを使って、ServletやJSP(JavaServerPages)のサンプルを見てみることにします。
トップページを見る
サーバを起動したのと同じコンピュータでWebブラウザを起動し、Locationを'http://localhost:8080/'と指定します。すると、'JavaServer (tm) Web Development Kit'とかかれたトップページが現れます。
サンプルを見る
次に、'JSP Samples'と書かれたリンクを選択し、'JSP Samples'のページへリンクします。そこには、'Execute'と書かれたリンクがいくらか並んでいるので、適当なものを選択して下さい。このサンプルでだいたいJSPでどんなことができるのかがうかがえるかと思います。'Servlet'の場合も同様に、トップページの'Servlet Samples'と書かれたリンクからサンプルを辿っていって下さい。