最近やたらと美人という言葉を聞くような気がします。で、それが美人の安売りにつながってるような気がするんです。どういう意味かというと、最近テレビなどで「美人姉妹が・・・」と言うようにアナウンスされても、「多分そんなに美人じゃあないだろう」と思ってしまうわけです。「美人」と言う言葉より「きれいな子」「ちょっとかわいい」の方が意味的には弱いのに、後者の方が前者よりも美人な印象を受けませんか。つまり美人という言葉があまりにも安易に使われすぎてしまったために、本来の意味を弱めてしまったというわけです。
 で、こういうことを考えてふと思ったのですが。女性にこういった説明をして理解してもらった後に「君は美人だね」と誉めまくる。と言うのはいかがでしょうか。すっごく皮肉っぽいですね。嫌われたくなかったら、やめときましょう。
 美人という言葉以外にも、こういった言葉はたくさんあると思います。わかりやすいのは「超」。「超感激」と「大感激」は、どちらの意味が強いか考えれば、当然前者の方が強いわけです(超越してるわけですから)。しかし、たとえば貴方が誰かに何かを話したりした後に「超感激しました」と感想を言われるより「大感激しました」と感想を言われた方が、うれしいと思います。「超感激しました」と言われても「本当に感激したんだろうか」と疑ってみたくなるような気がします。
 こういう風に時代と共に言葉の意味の強さが変わっていくんだなぁ、と考えてみるととても面白いです。貴方はどう感じましたか。超面白かったですか、激面白かったですか、とても面白かったですか。