副題「いじめ・挫折からの脱出」というものが、本の内容にほとんど関係ないような感じがした。著者の自分史のようなものが書かれているのは面白く参考にはなったが、著者も認めるように攻撃的な文章で自己完結しているような内容だったと思う。本が面白くなかったとは言わないが、決して出版に値する書物であったようには思えない。少なくとも、僕自身が学校という舞台の「いじめ」を考える上で、参考になるような本ではなかった。しかし、著者のような行き当たりばったり・楽天的な人生には少しあこがれるようなところもないではない。