Open System Intercommunicationについて書かれている部分が大半であった。想像したよりも高度な内容の本だった。ブルーバックスというと簡単なイメージがあったが、この一冊で少し見方が変わった。
 この本のOSIに関する説明を読んで情報処理技術者試験の本で全くわからなかった、OSIについて少しではあるが理解できたような気がする。通信ネットワークに関する話題は多いが、実際にどんな本を手にすればいいのかはよくわからなかった。将来的にはネットワークスペシャリストのテキストなどに触れることになるだろうと思うが、ここで読みやすい本に出会えて良かったと思う。
 具体的な話から入っているのがこの本のわかりやすさだと著者は述べるが、どちらかというと具体的な話は読者の興味を引く部分のような気もする。実際IBMの通信ネットワーク史などは大変おもしろかった。