教育とは「人を善くしようとすること」というような定義はさんざん出てきていて、ところでその「善さ」とはいったい何なのか?という疑問が当然出てくるのだが、この本で論じられていることは僕にはよく理解できなかった。そこで、僕なりの「善さ」の解釈は教育の「手細工モデル」「農耕モデル」の話とも絡んでくるが、「善さ」というものはこれと言ったものではなくて、教師と生徒が一緒になって探すもの、という感じじゃないかなと思う。
 「数学と論理学」と他の学科の関係みたいな話がでてきていたが、確かにロジックの考え方を育てる上で数学という学科は重要な学科だと思う。しかし数学がとりわけ大事なのかなと考えると、僕は数学が専門だからとても大事な感じがするが、ほかの学科が専門の人はどのように考えるのだろうか。それともほかの学科の考え方に論理的な要素が少なすぎるのだろうか。