いよいよ中巻まで進んだ。この巻では、主に恋愛と官能・宗教について述べられていたように思う。恋愛と官能については、官能的なものをルソーは敵視しているようだが、僕の意見としては自然に育てるのならば官能的なものも自然に取り入れればいいのにと感じた。人工的・都市的な官能を敵視しているようだが、そもそも官能は都市的で人工的なもののように思う。官能的な要素をなくして、恋愛はないように思うのだが、この巻の最後に出てきたソフィーが下巻でどのような様子を見せてくれるかに注目したい。次に宗教についてだが、最初は神や預言者を否定しているような感じで文章が進められていたので、こんな本がキリスト教圏で許されていいのかなと疑問を感じたが、その後ルソーがそのようなことを言っているのではないと言うことが見えてきたが、ルソーが宗教に関して何を言いたいのかは難しくてよく分からなかった。