前半の「韻文による物語」は、読んでいてだらだらしていて冗長な感じがしたけど、思ったより楽しかったと思う。このような散文調は特に何も考えずにすいすい音を楽しむような感じで読めるので気持ちよかった。
 後半は「眠れる森の美女」「サンドリヨン(シンデレラ)」など有名な話ばかりだったが、読んだ感じは、こんな文章なんだなと言う感じだった。もっと綺麗な文体のような感じがしていたが、それは訳の問題だろうか。しかし、これらの物語の後に、教訓が述べられているのは面白かった。そのように解釈するんだなと言う感じで、文学の研究っぽかったけど、語り口調で発言者が絶対的な感じだった。文学の研究者でもそのような人が多いが、教訓にしてももっと謙虚に述べるべきじゃないかと思う。まあ、この童話の場合は子供向けも考えて、発言者の威厳って物が必要なのかも知れないが。