第一部に関しては、とても読みやすかった。テルジーは15才という設定で、読み始めたときはチクタクと言う生物と仲良くしているほほえましい物語だなぁと感じていたが。だんだん話が進む内に、テルジーって賢い子供だなぁと思い、最後には子供じゃない、と思うようになった。一部の最後でクレスト・キャットが居住区にわんさか現れるところが気持ちよかった。
 第二部は、何がなんだか分からなかった。第一部と比較して読みにくすぎるのではないだろうか。なんだか法律とか、心理を読むことの遮蔽だとか。難しそうで引いてしまう部分が多かった。一部のようにほほえましい部分があると読みやすかったと思う。しかし、15才の少女という設定でこんなややこしい話はないだろうと思った。