水野良の作は、久々に読むような感じがする。この話はロードスの外伝と唱っていないのが不思議な感じがしたが、読んでみてクリスタニアとの関わりもあるんだなと妙に納得した。短編集なので、一つ一つ順に読んでいった訳だが、載せる順序はこれで良いのか、なんだかわかりにくいような気がするぞ、と思った。一つ一つは、ロードス島戦記を読んできた僕には面白かったけれど、時間順に並べろとは言わないが、順序は読者を混乱させる順序だったのではないかと感じた。どの話も短編の割にはボリュームがあって楽しめたが、最後の「上陸」はボリューム不足のような感じを受けた。これ以上書くとクリスタニアになってしまうのだろうが。