この巻はその名の通り策謀に満ちた展開だった。今までは同盟と帝国の戦いがメインで、その影でほくそ笑むフェザーンといった感じの展開だったが、ここでは一変してフェザーンが前面に現れて、それを介しての同盟と帝国の戦いが描かれている。しかし全10巻の内、4巻の段階でここまで帝国有利の体勢が出来上がってしまっていては、10巻迄続かないのではないのだろうか。といった不安を感じてしまった。それとも、最終巻近くになると同盟対帝国の構図が崩れていった話の展開になるのだろうか。という感じで、次の巻への期待は膨らんでいった。